9条改憲阻止の会

選挙期間中でもヘリコプターは墜ちる

 午後18時30分、友人からの電話を受ける。会議を終えて一休みしている時だ。 「大変だよ、高江にヘリコプターが墜ちた」 冗談だと思った。幾ら米軍が傲慢とは言え、海兵隊が無神経とはいえ、金主の安倍首相が危地に立っているときにそんな馬鹿な事をするはずは無いと思った。米国がおねだりさえすれば国民からむしり取った税金を湯水のごとく使ってくれる安倍首相が数え切れないほどの身内の醜聞を抱え、やけっぱちの解散総選挙で一挙に挽回をしようとしている大事なときに、国民、なかんずく沖縄県民が危惧し恐怖している航空機の事故を起こすことなんかあるものかと思った。
 しかし、事故は起こっていた。次から次に掛かってくる沖縄の友人からの電話が事故の恐怖を物語っていた。昨年暮れの名護市安部沖のオスプレイ墜落事件どころではない。
東村車集落に大型輸送ヘリCH53が墜ちた.車集落は高江から県道70号を5分くらい西へ走ったところにある。大型輸送ヘリCH53とは13年前に沖縄国際大学に落ちた同型のへりである。
午後17時30分ごろ民家の間に墜ち、なおかつ家屋から僅か300メートルのところに墜ちて3時間後の午後20時30分になっても燃え続けているという。民家や住民の被害は確認されていないが、ヘリコプターの乗組員7名は別のヘリコプターに拾われ早々に現地から離脱したという。乗組員の怪我などの情況は明らかにされていない。現地は選挙活動中の赤嶺政賢氏や玉木デニー氏も駆けつける騒ぎになっている。
すでに周辺は暗くなっており、事故の情況は明日の調査を待たざるを得ないが、気になるのはローターに取り付けられたストロンチューム90飛散状況である。また、全ての情況が地位協定を盾に取り、闇から闇に葬り去れないことを願ってやまない。
 市民団体「ワンカラ市民の会」は明日から一週間にわたり、沖縄防衛局、米軍沖縄地域四軍調整官、海兵隊、米国領事館にこの度の事故に関する対処について確認することを検討している。ニコルソン中将に占領地意識むき出しの発言は許されるものでは無い。
今後の日米安保条約の改定にまで視野を伸ばした行動が期待される。

(9条改憲阻止の会 冨久亮輔)

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