9条改憲阻止の会

国葬反対 安倍元首相の国葬に反対する!

 安倍元首相が突然亡くなったことに対して哀悼の意を表します。
 私たち9条改憲阻止の会は、9条改憲をめざす安倍氏の首相就任に危機を感じ、2006年に活動を開始しました。安倍元首相が亡くなっても、9条改憲の動きは止まることはなく、その死を利用し、9条改憲をさらに推進しようとしています。私たちは、引き続き9条改憲阻止の活動を続けます。
 安倍元首相の国葬を9月27日に行うことが7月22日に閣議決定されました。私たちは安倍元首相の国葬に反対します。
 国葬そのものを否定します。人の死を悼むこと、弔うこと、そしてその方法は人それぞれの内心に属することです。「とむらい」はそれぞれの宗教ないし宗教観に密接に関わる。いかなる者も弔いを強制することはできません。日本国憲法でも宗教の自由は保障されています。安倍元首相の葬儀を国葬として執り行うとなれば、国によって決められた「とむらい」を国民に強要するものとなります。これが、違憲であることは言うまでもありせん。
 安倍元首相の国葬を行うことで、安倍元首相がめざしていたものを国全体がめざしているかののように扱う政治利用が行れる恐れがあります。安倍元首相が取り組んできた9条改憲をすべての国民の課題であるはかのようにすり替えていこうとしていることは明白です。国葬を利用した9条改憲の推進を許すことはできません。
 森友にはじまり桜に至る政権私物化を行い専的制政治への歩みを進めた安倍元総理を、国をあげて弔うことへの疑問です。森友問題では、権力を自分の都合の良いように行使したことが明らかになりました。そして、悪事をもみ消すために近畿財務局で文書改ざんが行われました。このとき、公務員としての良心と上司の指示の板挟みになった赤木俊夫さんは自死を選んでいます。このことを忘れることはできません。権力の恣意的な行使が行われただけでなく、それを隠蔽する過程で尊い命が失われたのです。
 私たちは、国葬そのものに反対であるとともに、安倍元首相の賛美を強制し、9条改憲をさらに推進させることになる国葬に反対し、中止することを求めます。

               2022年8月3日
                 9条改憲阻止の会 運営委員会

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